たばこ注意!喫煙は中性脂肪が増える原因に!?
中性脂肪と喫煙には、実は密接な関係があります。事実、タバコを吸う方は、吸わない方に比べて、メタボリックシンドロームになるリスクが高まるとも言われています。
ダイエットを真剣に考えている方でタバコを吸っているのなら、何よりもまず禁煙から始めてみる必要があると言えるでしょう。
喫煙と中性脂肪の関係とは
喫煙には、内臓脂肪の原因となる中性脂肪を増加させてしまう作用があります。つまりはタバコを吸うと、血液中の中性脂肪が増加するのです。そのため、中性脂肪値が高いと、医師などから禁煙をすすめられることが多くあります。
タバコに含まれている有害物質として、代表的なのがニコチンです。ニコチンには血管を収縮させる働きがあります。そうして血液の流れを悪くして、血栓ができやすくするだけではなく、善玉コレステロール減らして悪玉コレステロールを増やしてしまいます。
善玉コレステロールには、血液中の中性脂肪を流してくれる作用があります。この善玉コレステロールをニコチンが減らしてしまうため、喫煙をしている場合、中性脂肪はたまりやすくなる一方なのです。
受動喫煙の害も要注意
喫煙者自身が吸い込む煙は、『主流煙』と呼ばれます。そして喫煙者が吐き出す煙と、火のついたタバコから出る煙は、『副流煙』と呼ばれます。一酸化炭素やタールなどの有害物質は、後者の副流煙に多く含まれています。
この副流煙にさらされている状態が、『受動喫煙』です。一酸化炭素も、ニコチンと同じく、血液中の中性脂肪や悪玉コレステロールを増加させます。
また一酸化炭素は、血液中の酸素濃度も低下させてしまいます。このことから、受動喫煙により、動脈硬化などの血管系の病気へのリスクが高まると言われています。
受動喫煙の害を他者に与えないためにも、喫煙者はマナーを守る必要があります。
タバコを止めること、禁煙のメリット
禁煙すると太ってしまうというイメージのある方も多いかもしれませんが、逆に、禁煙によって中性脂肪値は下がる傾向にあります。
特に女性の場合、タバコを吸うことで、中性脂肪や悪玉コレステロールが増えるだけではなく、血行不良によるむくみや冷え性の原因にもなります。むくみと冷えは、ダイエットの大きな妨げになるのです。
喫煙は百害あって一利なしと言われます。しかし、もちろん禁煙はそう簡単なことではありません。それでもニコチン依存のほとんどは、一週間を過ぎたころから少しずつ軽減されていきます。最初の一週間を乗り切れば、あとは楽になっていきます。
禁煙にストレスはつきものと考えられがちですが、長い目で見ると、喫煙が私たちの身体に与えるダメージのほうがずっと大きいのです。中性脂肪を減らしたいと本気で考えている方は、まず禁煙することを考えてみましょう。
タバコがダイエットになるという噂
食欲を減退させるために煙草を吸うという話も一時期よく耳にしました。健康被害はあることは知っているのにそれよりも太りたくないというのです。恐ろしい考えですよね。
この煙草を吸うと痩せるという発想は、
- 口さみしくないから、お菓子などのつまみ食いが減る
- 胃炎などで胃の働きが悪くなり食欲が出ない
- 腸が刺激されて便意を起こす、下痢になることも
こういった理由からです。決して、体脂肪が減りやすいとか、中性脂肪も下げるなんて作用があるわけではないので誤解のないようにしてください。健康状態を良好に保ちながら、中性脂肪対策を行っていきましょう。