中性脂肪を下げる血液サラサラ成分のセサミンの効果とは?
ごまに含まれる成分「セサミン」は、健康効果やアンチエイジング、美容効果の高さから注目を集めています。セサミンは、優れた抗酸化作用を持つゴマリグナンと呼ばれるごま特有の成分の一種です。
セサミンを始めとするゴマリグナンが体の錆びつきの原因となる活性酸素を抑え、アンチエイジングや生活習慣病の予防に効果を発揮してくれます。
また、セサミンには中性脂肪値を下げる効果があることも認められた健康成分でもあります。セサミンの様々な効能、中性脂肪を下げる効果とはどのようなものなのでしょうか?
肝臓に直接働きかけるセサミンの優れた抗酸化作用とは?
人間の体は活性酸素により、体の不調、病気、老化など様々な悪影響を受けています。ただ、活性酸素は、体内に入った酸素がエネルギーを作り出す過程で発生するため、逃れることができないものなのです。
そして、人間の体の中でも、脂肪や糖分などの代謝に関わり、エネルギーを作り出す肝臓は活性酸素を発生しやすい場所です。肝臓には活性酸素に対抗する酵素が存在しますが、年齢とともに減少していきます。
そのため、抗酸化作用を持つ物質で補う必要がありますが、多くの抗酸化物質は水溶性のため、肝臓では働いてくれません。しかし、セサミンなどのゴマリグナンは肝臓に直接働きかけ、抗酸化作用を発揮します。
活性酸素によって肝機能が低下すると、エネルギー代謝が上手くいかなくなってしまいます。セサミンは強い抗酸化作用で肝機能を高め、中性脂肪などの血液中の過酸化脂質の増加を抑えてくれるのです。
脂質代謝を高め、中性脂肪を減らすセサミンの効果
セサミンには、肝臓で脂質代謝を促し、中性脂肪などの脂質を効率よく分解する働きがあります。人間の体にはペルオキシソームと呼ばれる細胞内小器官があり、物質の酸化反応を行っています。
セサミンは肝臓のペルオキシソームに働きかけ、脂肪酸酸化活性を高めることが分かってきました。このため、肝臓での脂質代謝が活性化し、中性脂肪が燃焼され、中性脂肪濃度の低下が確認されたのです。
セサミンの健康効果やアンチエイジング、美容効果
セサミンは中性脂肪を下げたり、肝機能を高める効果以外にもたくさんの効果があります。まず、セサミンの肝機能を高める効果により、悪玉コレステロールの増殖が抑えられ、動脈硬化などの生活習慣病予防に繋がります。
そして、肝機能が高まることで、代謝が活性化し、エネルギーを効率よく作り出すことで疲労回復、二日酔い予防効果があります。また、強い抗酸化力で活性酸素を除去することから、免疫力の向上、がん予防効果もあります。
他にも、紫外線や乾燥などのストレスによる活性酸素を除去し、若々しい肌を保つアンチエイジング、美容効果にも優れた力を発揮するのです。また、セサミンは女性ホルモンに似た働きがあり、更年期障害の緩和にも役立ちます。
セサミンの効率の良い摂取の仕方はサプリメントで
中性脂肪を減らしてくれるセサミンですが、残念ながら、ごまを大量に食べればいいというわけではありません。ごまに含まれるセサミンは、ごまの1%に過ぎず、普通に食べても吸収されにくいことが分かっています。
セサミンをごまから取り入れる場合は、ごま油、すりごま、ペーストなどの形が良いようです。ただ、あまり摂り過ぎるとカロリーが高くなってしまうので、健康効果を得られるほどセサミンを摂取したいならサプリメントなどで取り入れる方が効率がいいでしょう。
中性脂肪を減らすEPA、DHAとセサミンがセットになったサプリメントもあり、セサミンを加えることでEPA、DHAの酸化を抑えてくれます。もちろん、毎日の生活に少しずつごまを取り入れるのも大切です。ごまにはセサミン以外にもビタミンEや食物繊維など、中性脂肪値の改善に向く成分が含まれているので、積極的に取り入れていきたいですね。
▼セサミン、ゴマ、黒酢の中性脂肪退治コンビ